彼を抱きしめたかった

私が初めて知念を見た時に脳裏に浮かんだ言葉は、子供らしくないコドモでした。7で1番背が低く、声変わりもしていない彼は、確かに可愛いらしい少年だった。でも、それを彼自身が自負しているという事が、私にはとても大人に思えた。それに、自分を可愛く見せる術を知り過ぎていた彼に、哀愁さえ芽生えた。
私の好きな男性のタイプは、男らしい人です。温かくて、紳士的だけど、実は誰よりも弱いそうゆう人。まさにゆうとりんです、まぁ顔は山田が1番タイプなんですけどね。だから知念はタイプではありません。むしろ苦手なタイプ、私が男に生まれていても知念は苦手だったと思います。
それは彼が嫌いだからじゃないんです、むしろ本当は1番好きなのかもしれない。だから担当にはとてもじゃないけどなれません。彼に呑まれていきそうで怖い。知念の本当の性格は、きっとどれだけの年月彼を見続けようと、分からないと思うから。もちろん山田の性格をわかっているという訳じゃないけど、知念に関しては想像する事すら難しい。
最近になってやっと、あの頃付けていた厚い仮面を、取る事が出来たんじゃないかなと感じます。今や毒舌で、腹黒い、そうゆう人間らしい部分を出している。やっぱり彼は最初からそうゆう人で、私が“可愛いらしい”彼に感じた違和感にも納得がいきます。あの頃の彼を可愛いだなんて感じる事は無かったけれど、今の彼の悪戯っ子の様な笑顔に、私は胸が打たれます。
そしてこれから先、月日が経つにつれてもっと彼が、彼の中の本当の彼を安心して出せますように。知念侑李さん、17歳おめでとうございます、大好きです。どうか貴方をそのままで。